不動産売却の流れや必要書類を知っておこう
目次
不動産業者に売却の相談を気軽にしてみたい気持ちはありながら、なかなか一歩が踏み出せないということはありませんか?
その理由として、
- 必要書類など揃ってないかもしれない
- 売却の流れやタイミングがわからない
と考えているお客様が多くいるからです。
不動産売却を決意したとしても、おおまかにでも売却の流れや必要書類などがわかっていなければ、なかなか腰が上がらない心情は非常に理解できます。
不動産の売却が、自動車・バイクあるいは家電製品などのように、専門業者へ査定を依頼して買取金額に合意すれば、その場で売却が完了するようなしくみではないことも影響しているはずです。
しかも何度も家を売ることもないですし、「仲介」という方法で買主を探してもらうことが売却の主流ですから、たくさんの不安が押し寄せるのは珍しいことではありません。
そこで、不動産売却の流れや必要になる書類および入手方法などについて情報提供いたします。
「できるだけ早く売却したい」
「発行に時間のかかる手続きに必要な書類を知りたい」
不動産売却の流れをチェック
不動産売却の理由は依頼主によってそれぞれですが、初めての売却もしくは人生で一度きりの売却のため、誰もが戸惑うのは共通しています。
まず、一般的な不動産売却の流れをステップ方式で書き出しますので、参考にしてみてください。
不動産売却のステップ
あくまでも一般的な流れになります。
- ネットで事前に相場をチェック(当社「一発査定」でも可)
- 不動産業者に売却を相談
- 売却希望物件の査定、確認、調査を依頼
- 媒介契約の締結
- 不動産情報サイトやレインズ登録、チラシ広告など売却活動準備
- 内覧や見学会等の売却活動
- 購入申込みの対応
- 売買契約前の条件調整
- 売買契約時に必要な書類や手数料などの準備
- 売買契約内容の確認、双方で保管
- 決済、登記手続きなど
- 引き渡し
- 翌年に確定申告
ステップの多さに驚くかもしれません。
簡潔に言えば「売却決心→売却相談→買主探し→売買契約→引き渡し」となりますが、これでは雑過ぎるため上記のようにしました。
細かいことまで記述してしまうと、売却相談の際に身構えられてしまう恐れがあるため、売却までの情景がイメージできる程度にしています。
まず、当社の「一発査定」をご利用の上で、売却相談に来られることをお待ちしています。
不動産売却に必要な書類
不動産売却では、さまざまな書類が必要であることは、すでに何度も触れています。
その目的は買主に対して情報を余すことなく伝えるためです。
円滑に不動産売却をすすめるためには、滞りなく書類を揃えることが重要になってきます。
不動産会社へ提出する書類と買主に引き渡しする際に用意する書類、それぞれ表にまとめてみました。
全てを網羅しているわけではありません。
売買手続きの中で、以下にまとめられたもの以外の書類の提出も求められる場合は、都度、入手するようにしてください。
不動産会社へ提出する書類
- 必要書類 〇
- 任意または要求された場合 △
- 不要 ×
書類 |
マンション |
一戸建て |
土地 |
登記簿謄本または登記事項証明書 |
〇 |
〇 |
〇 |
登記済権利証または登記識別情報 |
〇 |
〇 |
〇 |
売買契約書 |
〇 |
〇 |
〇 |
購入物件の重要事項説明書 |
〇 |
〇 |
〇 |
固定資産税納税通知書 および固定資産税評価証明書 |
〇 |
〇 |
〇 |
物件図面 |
〇 |
〇 |
× |
物件設備仕様書 |
〇 |
〇 |
× |
マンション管理規約または使用細則 |
〇 |
× |
× |
マンション維持費に関する書類(※) |
〇 |
× |
× |
地積測量図 |
× |
〇 |
〇 |
境界確認書(土地境界確定図) |
× |
〇 |
〇 |
建築確認済証および検査済証 |
× |
〇 |
× |
地盤調査報告書 |
△ |
△ |
△ |
既存住宅性能評価書 |
△ |
△ |
× |
耐震診断報告書 |
△ |
△ |
× |
アスベスト使用調査報告書 |
△ |
△ |
× |
建築設計図書 |
× |
△ |
△ |
工事記録書 |
× |
△ |
△ |
※管理費、修繕積立金、管理組合費、町内会費など
買主に引き渡しする際に用意する書類
- 必要書類 〇
- 任意または要求された場合 △
書類 |
マンション |
一戸建て |
土地 |
身分証明書 |
〇 |
〇 |
〇 |
印鑑証明書 |
〇 |
〇 |
〇 |
実印 |
〇 |
〇 |
〇 |
銀行口座(通帳) |
〇 |
〇 |
〇 |
住民票 |
△ |
△ |
△ |
ローン残高証明書または返済予定表 |
△ |
△ |
△ |
物件パンフレット |
△ |
△ |
△ |
必要書類の入手先
不動産売却で必要となる書類は、入手先を知っていれば事前準備もはかどります。
入手先別にまとめた表がコチラです。
ただし物件購入時に入手して手元に保管されている書類、例えば売買契約書などは、発行元とみなしてください。
また、書類によっては再発行ができないものもあります。
その際は不動産業者に相談の上、指示を受けてください。
入手先・取得場所 |
書類 |
法務局(オンライン可) |
登記簿謄本または登記事項証明書、登記済権利証または登記識別情報、物件図面、地積測量図 |
不動産業者 |
売買契約書、購入物件の重要事項説明書、物件図面、物件設備仕様書、物件パンフレット |
税務署 |
固定資産税納税通知書 および固定資産税評価証明書 |
マンション管理組合 または管理会社 |
マンション管理規約または使用細則、マンション維持費に関する書類 |
土地家屋調査士 |
境界確認書 |
建築会社・設計事務所 |
建築確認済証および検査済証、建築設計図書、工事記録書 |
調査会社 |
地盤調査報告書、 |
評価機関 |
住宅性能評価書、既存住宅性能評価書 |
ホームインスペクター |
耐震診断報告書 |
指定確認検査機関 |
アスベスト使用調査報告書 |
種類による |
身分証明書、実印 |
市役所 |
印鑑証明書、住民票 |
金融機関 |
ローン残高証明書または返済予定表、銀行口座 |
表の内容は正確性を第一としていますが、保証の限りではありません。
不動産売却のイメージは変わりつつある
見慣れた風景であっても、住宅のひとつに「売り物件」などの看板が立っているだけで、
「何かあったのかな?」
と、途端にネガティブな気持ちになったりしていませんか?
ご近所ネットワークでも、あまり良いウワサが聞かれることは、ほぼ無いと言っても過言ではないでしょう。
不動産を売却することを周知する人はいませんので、勝手な想像がひとり歩きしてしまう原因なのですが、いくらなんでも不動産売却にマイナスイメージを抱きすぎるのではないかと思ってなりません。
不動産を売却する理由は、ネガティブなものばかりではないのです。
不動産売却の主な理由
国土交通省の「2019年土地保有・動態調査」によると、売却の目的で多い順に、
- 買主又は仲介人から希望
- 日常の生活費
- 公共用地となるため
- 自分(又は親族)の住宅の建設・購入資金
- 借入金の返済
- 相続税の支払い
- 投資目的で保有の土地を売却
- 買い替え
となっています。
必ずしも「借金のカタ」に偏っているわけではないことがわかります。
具体的な不動産売却の理由としては、
- 子どもの成長で手狭になり広い家に住み替え
- 遠方への引っ越しによる自宅の売却
- マンションから一戸建てへの住み替え、またはその逆
- 住環境の改善で地方から都市部へ、またはその逆
- 老人ホームへ入居
- 空き家となる相続物件を売却
- 海外移住
などが挙げられます。
子どもが独立したことをきっかけに2階建ての一戸建て住宅を売却して賃貸アパートに住み替える、都市部の高層マンション生活から地方に移り住んでテレワークをしながら子育てを優先するなど、ライフスタイルを変えるために売却することは、決してマイナスにはなりません。
不動産売却の成功に必要なこと
不動産売却においては、その仕事に従事している、あるいは不動産投資で売却を経験している人を除いて、はじめての経験になると思います。
その一方で、
- 高く売りたい
- 早く売ってしまいたい
- 騙されたくない
- 相場より低いのはイヤだ
という気持ちも持っているはずです。
誰でも安い価格で不動産を手放したくはないのは人情と言うもの。
ところが現実は厳しい結果となることもあります。
不動産売却の成功のカギはズバリ、
- 情報収集
- 基礎知識の習得
- 信頼できる不動産業者選び
の3点です。
初めての不動産売却なら、できることは限られます。
しかし何もせずに期待だけしても、満足な結果が得られることはないでしょう。
不動産売却の基礎知識の習得
基礎知識と言っても、冒頭の「不動産売却の流れ」や「必要な書類」で十分です。
それでも不安な場合は情報収集を兼ねて、不動産売却のセミナーや無料相談会に積極的に参加してみることがおすすめです。
無料で現場の生きた情報と知識が得られるメリットがあります。
不動産業者選びの参考にもなりますし、相談を受けてくれた担当者やセミナー講師との会話で、相性が良さそうだと感じたら、改めて時間を取るといったことも可能です。
もちろんネットを利用して無料査定をすることも損ではありません。
不動産業者によって査定価格が違うので、その理由などをチェックすることで、不動産売却のリテラシーは向上します。
大分不動産カフェのイエステーションでも、買取相談や査定相談は受付中です。
ご利用ください。
信頼できる不動産業者選び
かなり重要なのが信頼できる不動産業者を選ぶことができるかどうかです。
「信頼できる」とは、何をもって、そう判断するかということですが、
- 買主目線でのアドバイスももらえる
- 親切で丁寧
- 売却の実績が豊富
- ひとりの担当者が一貫してフォローする
- コミュ力が高い
- 情報提供を惜しまない
- アポや連絡が取りやすい
といったところです。
高く買ってもらうには、買主に物件の魅力や価値を伝えなければなりません。
価格以上にお得と感じられると、契約に進むことができます。
そのお得な価値の発見をしてくれる不動産業者と出会えると最高です。
これが「買主目線でのアドバイス」の意味です。
担当者との相性も少なからず影響しますから、話しやすさなども、意外に捨てておけない不動産業者選びのコツになります。
まとめ
不動産売却の流れや必要書類について解説しました。
初めての不動産売却は、やることが多くて大変だと思います。
だからこそ不動産業者の協力が必要であり、また、自身でも高く売るための努力が欠かせません。
そのためには、
-
情報収集
-
基礎知識の習得
-
信頼できる不動産業者選び