大分県の市町村はなぜ住みたい街ランキング常連なのか?子育てなどの住環境から考える

住みたい街ランキング常連の大分県の子育てなどの環境事情

  1. 住みたい街ランキングの常連である大分県の市町村
  2. 移住の理由とは
  3. 子育て環境
  4. まとめ

近年、ますます加熱している地方への移住。

その中でも、大分県は大人気の県なのです。

移住者向けの雑誌「田舎暮らしの本」(宝島社)による、2021年版住みたい都道府県ランキングには堂々の8位。
そのうちの「小さな市」部門では、1位~5位がすべて大分という快挙なほどの人気ぶりです。

今回は、なぜ大分県の市町村が住みたい街ランキングの常連であるのかを子育てなどの住環境の面から紐解いていきます。

 住みたい街ランキングの常連である大分県の市町村

大分県が住みたい街ランキングの常連県であることは先ほどもご紹介したとおりです。

様々な側面から大分県の魅力がよく理解されているという結果です。

ではなぜ大分県は、それほどまでに魅力的なのでしょうか。

大分県は、海・山・川に囲まれ、温暖な気候で採れる豊富な海の幸・山の幸に恵まれています。
豊前海や別府湾(佐賀関)で捕れる、関さば・関あじは大ぶりで脂の乗りが最高です。
さらに、フグや鱧、マグロ、車エビなど海の食材は豊かです。
さらに鶏肉の消費量は日本一。中津からあげ、とり天は全国区の知名度を誇ります。
大分に住めば、美味しい食材との距離も近いですよ。

また、温泉が好き、という方には大分県が最高です。

なんといっても、大分といえば「おんせん県」。日本一の源泉数・湧出量を誇るのが大分県です。
ほぼ全市町村で温泉は湧いていて、源泉総数はなんと4300以上。入浴できる温泉でも240を超える温泉があります。
全国ブランドの別府や由布院も素晴らしいですが、自分だけのマイ温泉も見つけるのもいいですね。
大分に住めば、毎日が温泉三昧となるでしょう。

大分県は犯罪率が全国平均に比べてかなり低いため、安心して住めます。
犯罪が多い地域では、小さな子供は安心して外で遊ばせられません。
特に凶悪と呼ばれる犯罪は、県内で発生した犯罪のわずか0.6%です(3958件中23件)。
地元の有志による「自主防犯パトロール隊」という団体のおかげで、安心な日々が過ごせています。

大分県は県をあげて積極的に移住支援者を応援しており、県外から県内へ移住する人には支援金が用意されています。
支給額や条件は各市町村で異なりますが、最大で単身は60万円、2人以上世帯は100万円など、大きな金額が用意されている市町村もあります。
そうした支援を活用して、自分らしい人生を送る人が大分に増えています。

意外と知られていませんが、大分は交通網が整っていますが、車はあった方が便利です。
しかし公共交通機関を活用すれば不便さはさほど感じないでしょう。大分空港をはじめ、北九州空港、福岡空港と3つの空港がアクセス範囲内です。
福岡まで高速バスや特急電車で約2時間~2時間半ほど。
さらにフェリーアクセスも可能なので神戸、三浦とつながっています。

陸海空すべての手段で、他とつながっている便利の良さが自慢です。

住みたい街ランキング常連の大分県に移住した理由とは

移住の理由とは

大分県に移住した人の理由を探ってみました。

首都圏に住む理由がなくなったから

テレワークの整備が常態化しつつ昨今、わざわざ家賃などの物価の高い首都圏に住む必要が無くなったから、というのが移住理由の多くを占めているようです。

確かに、場所を選ばずに仕事ができるなら、住環境の良いところを選びたいですよね。
そこで、大分に白羽の矢が立った、というわけです。

自然に囲まれて暮らしたいから

大分県は、都市部もあれば自然の多く残っている地域も多くあります。
大分県に住めば、海や山などの自然を満喫できる環境に身を置けます。
便利さは捨てがたいけど自然の多い地域に住みたい、という方には大分県は最適といえます。

昔風情の街並みにひかれたから

大分県には昔風情の街並みが魅力の市町村があります。

例えば、杵築(きつき)市です。東部に伊予灘や別府湾、西部には鹿鳴越連山、雲ヶ岳などなだらかな山々を有する杵築市。
海と山に囲まれており、自然を身近に感じられるエリアです。
そんな杵築市は江戸時代には城下町として栄えていました。
そのため、街には古民家や武家屋敷が立ち並ぶ場所が数多く存在します。
落ち着いた雰囲気の中で過ごしたいと考えている人にとってはぴったりの住環境です。
市内には宝陀寺などの神社や仏閣が多くあるので、歴史文化にも触れ合えます。

また、臼杵城の城下町として栄えていた臼杵(うすき)市には、今でも武家屋敷や神社仏閣などの建物が残っています。
まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえるでしょう。

古い町並みがある分、昔ながらの日本家屋が物件として売り出されていることも少なくありません。
日本家屋に住んでみたい人にとってもぴったりな街です。

昔風情の街並みといえば、豊後高田市も有名です。
豊後高田市は“昭和の町”としても注目を集める町です。
昭和30年代の町並みを再現した商店街は、いまや年間約40万人が訪れるほどの人気スポットです。
山田涼介さん主演の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のメインロケ地としても、一躍有名となりました。
そんな「昭和の町」からスタートする縁結びの道『恋叶(こいかな)ロード』や、のどかな山里や海岸などに湧き出る6か所の極上の湯からなる『くにさき六郷温泉』なども、県外市外から人気の高い観光スポットなのです。

住みたい街ランキング常連の大分県の子育て環境の紹介

子育て環境

大分県は、「子どもは社会の希望であり、人と人とをつなぎ、世代と世代をつなぐ、かけがえのない存在」として、「子育て満足度日本一」を目標に掲げ、子育て中の方に「地域全体が見守り、支えてくれている」と実感してもらうとともに、「子ども自身の健やかな育ち」を支援する取組を市町村と協力して進めています。

おおいた子育て応援パスポート

ステッカーがある応援店でパスポートを提示すると、優待や割引、特典などが受けられる、子育て家庭や妊婦さんにうれしい応援サービスを展開しています。
また、ホームページでは応援店を探すことができます。おおいた子育て応援パスポート事業ホームページ

この事業は、大分県福祉保健部こども未来課が運営しています。
さらに、内閣府の呼びかけによって、全国共通展開がスタートしています。
パスポートの利用登録や応援店の協賛はホームページで随時受け付けています。

待機児童はなんと0(ゼロ)

親子で移住を考えている方にとって、「待機児童はいるのか?」「どんな保育園があるのか?」というような、子育てに関する情報はとても気になるところですよね。
大分県は「子育て満足度日本一」を目指しており、子育て支援に力を入れています。

子育て世代にとって、とても気になる「待機児童」という言葉。
入れたくてもなかなか保育園に入れることができず、働きに出たくても出にくくなるなど、社会問題にもなっています。

そんな中、保育士の確保や認定こども園の新設などにより、大分県の令和3年4月1日時点での待機児童数は、なんと“0”。

とはいえ、大分県に限らず、年度途中から待機児童は増える傾向にあるのだとか。

また、希望する保育園に必ず入れるかと言うと地域によって差があります。
やはり、特色ある保育園や、交通アクセスの良い保育園は競争率が高いようです。
送り迎えなどの交通の利便性を優先するか、特色ある保育・教育を行っているところを選ぶかなど、子どもを預ける上で何を優先するかを考えて保育園・幼稚園選びをしましょう。
詳しくは、移住を希望する市町村に事前にご確認ください。

思考力や判断力も大切にした教育環境

子育て支援に力を注いでいる大分県では、どのような教育環境が整えられているのかご紹介します。

大分県では「新大分スタンダード」という考えに基づき、基本的な知識や技能だけではなく、学びに向かう力や思考力・判断力などの育成を目指しています。
この取り組みは有識者や他県から注目されており、高い評価が得られているのです。
また、芯の通った学校組織により高い教育水準を確保し、ワンランク上の授業の実現が図られています。

さらに時代に合わせて「ICT活用教育推進プラン2020」も策定され、ICTを活用した教育も並行して目標に掲げていますので、今後も大分県の教育には高い関心が寄せられるでしょう。

「男性の子育て参画日本一」を目指した各施策

「男性の子育て参画日本一」を目指している大分県では、各種施策を実施しています。
「おおいたパパクラブ」では、男性が自信を持って子育てを行えるよう、家事・育児にまつわる講座や父親同士の交流を目指したパパ講座を行っています。

また、社員が働きやすい環境を作る「イクボス」を増やすため、「おおいたイクボス宣言」に取り組んでいます。おおいたイクボス宣言とは

お父さんのための子育てガイドブック「楽しむイクボン」の配布等も行っており、平成23年社会生活基本調査結果(総務省)では、「躍進日本一」の結果を出しています。

このように、オーソドックスなものから大分県独自のものまで、大分県では子育て支援に積極的に施策を打ち出しているのです。

大分県の豊かな自然も相まって、子育て世帯が大分県で暮らすのには非常に素晴らしい環境が整っていると言えるでしょう。

住みたい街ランキング常連の大分県に移住した理由や子育て環境の紹介

 まとめ

大分は、九州の東端に位置しています。
鉄道3路線に加え、高速道路が整備されて九州各都市とつながっているほか、フェリーなどの海上交通も充実しています。
一方で、海・山・川の豊かな自然にも恵まれています。

そんな大分は、子育て環境もよく、支援も充実しています。
ほかにも、グルメやレジャーなどアクティビティが充実しており、自然が豊富でのんびりとした時間を過ごすことができます。
緑に囲まれながら退屈することのない生活を送ることができるでしょう。

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