大分でリフォームやリノベーションをする前に押さえておきたい「建築確認申請」とは?
目次
- そもそもリフォームやリノベーション時には確認申請は必要?
- 戸建のリフォームやリノベーションで建築確認申請が必要な工事
- マンションのリフォームやリノベーションで建築確認申請が必要な工事
- リフォームやリノベーションを行う時の注意点
- まとめ
大分で購入または所有している住宅をリフォームする時に確認申請が必要な工事があるのをご存知でしょうか?
新築した全住宅は確認申請を行う必要がありますが、リフォームでは確認申請が不要と必要な場合があります。
「私が所有している住宅をリフォームしたいけど申請しないと駄目なのかな?」など、判断に迷う場合もあるかもしれません。
そこで今回は、大分でリフォームやリノベーション前に押さえておきたい確認申請について解説します。
そもそもリフォームやリノベーション時には確認申請は必要?
確認申請は予定工事が建築基準法や消防法、市の条例に適合するかを工事前に公的機関に審査してもらう制度。
ここではどんな住宅がリフォームやリノベーションにおいて確認申請が必要かを解説します。
鉄骨2階建てや木造3階建て
鉄骨2階建てや木造3階建ての住宅は小規模なリフォームならば確認申請が不要です。
ただ、「大規模修繕や模様替え(リフォーム)」を行う場合には確認申請が必要です。
ここでの大規模の修繕・模様替えは、「主要構造部(壁、柱、床、はり、屋根又は階段)の一種以上について行う過半の修繕・模様替え」と定義しています。
壁紙を張り替える小規模リフォームは確認申請は不要ですが、階段の位置変更や壁などの大幅変更などのリフォームは確認申請が必要です。
木造2階建て
木造2階建てなどの小規模建築物(4号建築物)は、大規模の修繕・模様替え(リフォーム)を行う場合は確認申請は不要です。
4号建築物の定義を以下にまとめました。
- 2階建て以下
- 延べ面積500㎡以下、
- 高さ13m以下
- 軒の高さ9m以下木造建築物
- 平屋建て
- 延べ面積が200㎡以下の非木造建築物
一般的な木造2階建て住宅では、リフォームを行う場合の確認申請は不要です。
増築
4号建築物でも4号建築物以外の住宅の増築は、基本的に確認申請が必要となります。
ただ、土地と増築規模によって確認申請が不要になる場合も
※準防火・防火地域以外の土地で10㎡以下の増築を行う場合。
土地には準防火・防火地域が定められていて、延焼を防止する措置が義務づけられています。
準防火・防火地域では、増築時に常に確認申請が必要です。
準防火・防火地域に指定されていない地域は10㎡を超える場合だけ、確認申請が必要です。
戸建のリフォームやリノベーションで建築確認申請が必要な工事
ここでは、どういったリフォームやリノベーションで確認申請が必要なのかを具体的に解説します。
床面積が増えるリフォーム(増築)
床面積が増えるリフォームは確認申請が必要です。
※準防火・防火地域外の住宅は10㎡を超える場合にのみ。
新たに住宅を建てる場合は分かりやすいのですが、吹き抜け部に床を足す場合も床面積の増加に繋がって確認申請が必要です。
外壁補修
外壁は主要構造部なので、4号建築物以外の住宅か外壁の大半を補修する場合には確認申請が必要です。
外壁の補修は外壁に貼られている外装材を張り替える工事。
吹き付けの外壁をサイディングに張り替える工事ですが、単純に塗装を塗り替えるリフォームなら確認申請不要です。
スケルトンリフォーム
住宅が古くなると大規模なスケルトンリフォームやリノベーションを行う場合も多くあります。
4号建築物は確認申請不要です。
また、柱や壁の位置を大幅に変更しても申請する必要はありません。
その一方、4号建築物以外の住宅で大規模の修繕や模様替え(リフォーム)を行うなら、確認申請が必要です。
マンションのリフォームやリノベーションで建築確認申請が必要な工事
マンションでリフォームを行う場合、住戸内の工事なら基本的に確認申請は不要です。
マンションは4号建築物以外に該当するので、大規模の修繕・模様替え(リフォーム)を行う場合は確認申請が必要です。1戸の住戸でマンション全体の大半を超えるリフォームは現実的に考えにくいので、基本的にマンションのリフォームには確認申請が不要です。
リフォームやリノベーションを行う時の注意点
ここでは、リフォームやリノベーションを行う時の注意点を解説します。
確認申請が不要なリフォームやリノベーションでも、法律は破っていけません。
4号建築物で確認申請が不要でも、あくまでも確認申請の手続きが簡略化されているだけです。
リフォームやリノベーションする時は、各自で法律に適合しているかを判断しましょう。
まとめ
今回は大分でリフォームやリノベーション前に押さえておきたい確認申請を解説しました。
住宅の種類や工事目的などで確認申請の有無は変わります。
リフォームやリノベーション前に住宅や工事目的をしっかり確認しましょう。